【部活動顧問って断れるの?】専門外の部活の指導に駆り出された話

学校

先生たちの働き方改革を進める上で大きなポイントとなるのが部活動です。

今回は私の体験も踏まえて、これからの部活動について考えていきましょう!

1.専門外の部活動を持った私の話

2.部活動顧問の決まり方

3.部活動顧問って断れるの?

4.部活動のこれからを考える

1.専門外の部活動持った私の話

私は学生時代にスポーツにのめりこみ、勉強よりも部活!って感じの人でした。そんな私がですが、教員時代は半分以上が専門外の部活動顧問でした。自分なりに勉強して知識をつけたり、生徒達と一緒に体を動かしながらやれることはやっているつもりでした。ただ、それでも2時間ただ生徒の活動を見ているだけのもどかしい時間や、部室や活動場所を掃除し続けている虚無の時間はなかなかの苦痛でした。

他に自分にできることがあるのに、なぜこんなことをしているんだろうという感覚にもなりました。

2.部活動顧問の決まり方

最終的な決定権は校長先生が握っていますが、だいたいの場合は希望を取られます。前年度から残っている先生は、ほとんどの場合は同じ部活動になりますが、新しく来る先生で専門にしていた先生がいると変わるケースもあります。

また、生徒指導にたけている先生などは、問題の多い部活動に異動させられれたという話も聞いたことがあります。学校運営上、トラブルなく一年を過ごすための対策として考えられますね。

3.部活動顧問って断れるの?

断れます!「職務上の上司の命令には従わなければならない」という法律も存在しますが、「上司は部下に時間外の勤務を命ずることができない」という法律もあります。つまり部活動顧問の命令はかなりグレーになります。なので、校長はあくまでも「〇〇部の顧問をお願いしたい」というスタンスになってくるのです。

ただ、「部活動指導をしたくないので拒否します」だと、まず通らないですし、通ったとしても職場での居心地がかなり悪くなります。

なので

・部活動顧問をしない代わりに、他の人がやりたがらない業務を引き受ける

・健康上や家庭の都合上などの話をする

などが必要になります。ただここまでしても、部活動顧問から完全に離れるというのは難しいです。事実私の周りには。顧問を拒否できた先生は一人もいませんでした。それでも、部活動顧問したくないというのであれば、絶対にやらないという決意と、その分他の仕事で頑張るんだという意思をもってください。

4.部活動のこれからを考える。

今後部活動は収縮していきます。生徒数が減れば部員も減り、教員が減れば部活動の数も減ります。教員の長時間労働の観点から、教育界全体が部活動の縮小もしくは廃止の動きが出ています。外部の指導者に部活動指導をお願いしているというケースも地域によってはでてきていますが、部活動のすべてを外部委託するのは現状では厳しいというのが個人的な意見です。

また、部活動を肯定派で「部活動を縮小・廃止なんてありえない!」という考えの先生もいます。それに、部活動に対しての考え方は教員だけでなく保護者の方の理解も必要になります。

私自身、部活動の指導で苦しんだ経験があります。ただ、部活動の教育効果も一部認めざるおえない面もあります。規律マナー上下関係を部活動を通して学び、仲間と共に目標に向かった切磋琢磨する時間は学生時代の財産になります。

ただ、それがたくさんの先生方のサービス精神の上で成り立っているということを忘れてはいけません。

生徒達を思い、先生方を思い、これからの教育を思うと、この先の部活動のあり方を今一度考え直す必要があります。

みなさんはこの先、部活動はどうなっていくと思いますか?

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