【教員採用試験の倍率が過去最低に?】都道府県ごとの倍率とその推移について

面接 保護者

令和5年度(令和4年度実施)の教員採用試験の倍率は3.4倍と過去最低となりました。採用された人数が35,981人で、前年度より1,666人増加している一方、受験者の総数は121,132人で前年どより5,258人減少していました。

区分ごとに見ても

小学校 前年度2.5倍 → 2.3倍(過去最低)

中学校 前年度4.7倍 → 4.3倍

高校  前年度5.3倍 → 4.9倍

となっていました。

文部科学省は大量退職者等に伴う採用者数の増加と既存受験者数の減少によるところが大きいと分析していました。

〇倍率の推移

教員採用試験の倍率は平成12年の17.9倍を最後に低下しています。小学校、中学校ごとに募集人数にさはあれど、同じような変化をたどっています。

文部科学省ホームページより

〇都道府県ごとの倍率

各都道府県ごとの倍率をみると、小学校では秋田・大分で1.3倍。中学校では佐賀県で1.9倍と、2倍を切る自治体も珍しくありません。ちなみに最も倍率が高いのが高知県で、小学校では9.4倍、中学校では7.8倍と2位の沖縄に大差をつけての高倍率となっていました。

文部科学省ホームページより

今年度から教員採用試験の日程が、早くなっている県もあります。そのため、早い段階で受験を考える大学生や併願をする人も増え、倍率は高くなるのではないかと考えられます。一方で、合格後に就活が上手くいき、教員ではなく別の道に進む大学生や、併願した結果、複数合格となり一部辞退しなければなりません。そうなると補欠合格者の採用の枠も増えることになります。

実施して結果が出てみないことにはわかりませんが、教員採用試験終了後もいろいろな動きが予想されます。

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